INTERVIEW

まねきケチャがシングル&アルバムを同時リリース! 武道館ワンマンも控えた5人が魅力的な理由とは

左から、宮内凛(属性:水)、中川美優(リーダー/属性:闇)、松下玲緒菜(属性:炎)、藤川千愛(属性:愛)、深瀬美桜(属性:雷)

 

結成3年で武道館に到達! 時代を掴んだ5人の見習い天使たちがシングル&アルバムの同時リリースでその勢いに弾みをつける!

楽曲には恵まれている

 この世界に〈福〉を招くため、人間界に降り立った見習い天使――そんなキャラクター・テーマに、そのチャームを輝かせてきた5人組、まねきケチャ。お茶の間に流れてくる情報を主にウォッチしている方たちにはもしかしたらまだ響いていないかも知れませんが、一度聞いたら忘れられそうにないグループ名を持つ彼女たちは、テン年代半ば以降に台頭してきたアイドルのなかでも、ここ最近一歩抜きん出た活躍を見せている〈知らなきゃ損〉な存在。ステージ・デビューは2015年夏と、活動期間はまだ3年弱ほどですが、すでにZeppTokyoや中野サンプラザ、赤坂BLITZ、TOKYO DOME CITY HALLといった都内の大バコでのワンマン公演をことごとく成功させるなど、群雄割拠のアイドル・シーンのなかでも順調にスターダムへの階段を駆け上がっているところなんです。はて、その人気の理由を改めて……と、まずはメンバーたち自身に訊いてみましょう。

松下玲緒菜「楽曲にはとても恵まれていると思います。盛り上がる曲もあるんですけど、聴かせる曲もちゃんとあるし、こんな一面も見せられるんだっていう曲もあったり。全体的に曲がすごく長いので、一曲のなかでも変調があったり、ストーリーもちゃんとあったりするので、聴いていて楽しい」

宮内凛「お客さんのコールがおもしろいんです。それが楽しくてライヴに来るっていう人も多いので、私たちもライヴでの一体感はすごく大切にしてます」

 例えばメタルだったりディスコだったりエレクトロだったりとか、サウンドのコンセプトをガッツリ固めていくというより、あくまでも雑食なJ-Pop的構造のなかで作り上げられたエンターテイメントとでも言いましょうか。現場に足繁く通うファンを満足させつつも、そこだけには止まらない間口の広さがまねきケチャの楽曲にはあるわけで。さらに……。

中川美優「どんなときでも生歌でライヴをするところ。例えば誰かが風邪をひいて休んじゃったときでも、残ったメンバーでそれをカヴァーしてたりするから、ライヴごとに違ったもの、楽しんでもらえるものを見せることができるんです。たまに歌詞を間違っちゃったりもして、そこはあまり褒められることではないんですけど、それも生歌の良さっていう」

 ちなみにすべての楽曲で作詞を手掛けているのは、グループのプロデューサーでもある古谷完。メンバーのキャラクターをよりエンターテインさせる世界観のなかで放たれるありとあらゆる感情のメーターはいつでもMAX!……という部分が貫かれていて、それをパフォーマンスする彼女たちの姿がまた、健気で美しいのだ。

深瀬美桜「ものすごく感情が入りやすくて、振り切れたときは〈自分ってこんな表現もできちゃうんだな〉って思うこともよくあります」

 といった楽曲の魅力が武器になっているまねきケチャですが、やはり5人のハイレヴェルな容姿がなんてったって……もう、そこにいちばん推し甲斐を感じるって言ってもいいぐらい、ホント、みんなチャーミングなんです!……なんて書きながら思わずニヤついてしまったところで、さらなる飛躍をめざす彼女たちが届けてくれた新しい作品をご紹介しましょう!

 

今年は勝負の年

 まずは、ニュー・シングルの『鏡の中から/あたしの残りぜんぶあげる』。“鏡の中から”は、4月からスタートしたTVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のエンディング・テーマになっている曲で、チビッコのみんなも真似しやすいキャッチーなダンスも印象的。ファースト・シリーズから今年で50周年を迎えた超メジャーTVアニメのテーマということで、まねきケチャにとってまだまだ開拓中であるお茶の間のリスナーにぐぐっと斬り込んでいくきっかけになりそうな楽曲。もうひとつの表題曲“あたしの残りぜんぶあげる”は、〈少しは上手に愛のメッセージ届けたい〉的な2度目以降の恋愛模様を描いた切ない楽曲で、まねきケチャの新たな名曲誕生を確信せずにはいられないナンバーに。

まねきケチャ 鏡の中から/あたしの残りぜんぶあげる OTODAMA/コロムビア(2018)

美優「お互い初めての恋愛じゃない人同士の恋愛って、お互いの過去が気になったりして嫉妬しちゃったりすることもあるけど、ここから先、いま残っているものは全部あげるっていう思いを込めた、ちょっとオトナなラヴソングなんです」

 その“あたしの残りぜんぶあげる”は、8分以上にも及ぶMVも素晴らしく、歌手への夢を捨てきれないOLを千愛、母を病気で亡くしてしまう娘を玲緒菜、〈先生、今夜泊まりに行っていいですか?〉のセリフにメンバーも思わずキャーッとなったという禁断の恋を凛、挫折のなかで大きな友情を得るバスケ少女を美桜、友達もいなく、いつもイヤホンをしていて家族とも壁を作っている伏し目がちな女子大生を美優――5人それぞれのストーリーを展開させながら、その個性を際立ているドラマ仕立てのこの一編。観たら曲の味わいがさらに深まるっていうもの!

美優「みんなから〈けっこう合ってる〉って言われたんですけど、実際の私は家族とも仲良しだし、友達もいっぱいいますよ(笑)」

 ご紹介しておくべき作品、もうひとつは、インディー~メジャーを通じて初めてのアルバムとなる『きみわずらい』。収録曲はライヴですでにお馴染みとなっているものも多く、言わば〈ベスト・アルバム〉と言ってもいい内容ですが、昨年5月に玲緒菜が表紙を飾る「週刊プレイボーイ」の付録CDで話題になった“青息吐息”やインディーでのファースト・シングルとなったタイトル曲など、いずれも、昨年暮れからメンバーとなった美桜を迎えての新録であることは言うまでもありません。

まねきケチャ きみわずらい OTODAMA/コロムビア(2018)

玲緒菜「“きみわずらい”はTIFのメインステージ争奪戦ライヴ(2016年)で歌った曲なんですけど、他のアイドルさんが2、3曲歌っていたところを、私たちは曲が長いのでこの一曲だけ、一曲入魂で歌ったんです。そしたらメインステージを勝ち獲れたので、ファンの方々も私たちも一致団結してがんばったっていう証の大切な曲。それがアルバムのタイトルにもなるっていうのがホントうれしい」

美桜「まねきケチャで自分の声が初めて入った作品ということになるので、家族も喜んでます(笑)。なかでも思い入れのある曲は“ありきたりな言葉で”。私が入る前からある曲なんですけど、すごく大好きな曲で、それこそ感情がぐっと入りやすい曲なんです」

「ライヴですごく盛り上がる“カクカクシカジカ”は、〈控えめに言うけど死ぬほど好きだ〉とか、ファンの方がTwitterのリプライなんかでよく使う言葉がたくさん入っていて、それに対して〈何? 何?〉って聞き返す歌詞もあったりとか、すごく楽しい曲になってるんです」

美優「“SEVENTH HEAVEN”とか“妄想日記”とかは、昔からあったけど音源化されてなくて、YouTubeにも上がってなかったりするから、ファンのみんなも〈やっと聴ける!〉って思って喜んでいただけると思います」

 といった充実の作品を引っ提げて、いままで以上に攻めのモードになっている2018年のまねきケチャ。このあとは、9月24日に開催される3周年記念公演〈日本武道館 de まねきケチャ〉が、本年最大のハイライトとして控えていて。

美優「武道館が決まったって発表されたとき、凛ちゃんなんてホント腰ぬかしちゃってね」

「〈腰がぬける〉なんてことが本当にあるものなんだと思いました(笑)。でも、3周年で武道館ってものすごくかっこよくないですか……うん、かっこいい!」

玲緒菜「〈3年で勝負〉ってよく言われるので、まねきケチャにとって今年は勝負の年。“鏡の中から”が『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディングになったりとか、たくさんの人に知ってもらうきっかけもあるので、武道館は絶対満杯にしたいですね」

 活動開始から3年、メジャー・デビューから1年足らずでの武道館単独公演。よくよく考えなくても順調すぎるヒストリーですが、きっと大成功に終わる――今回のニュー・シングル&アルバムを聴いてると、その予感しかありませんよ!

 

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