INTERVIEW

POLYPLUS『release』 名うてのプレイヤーたちによるクールな〈スーパーサブバンド〉が初音源を語る!

POLYPLUS『release』 名うてのプレイヤーたちによるクールな〈スーパーサブバンド〉が初音源を語る!

 「メンバー全員の〈スーパーサブバンド〉。各々がバンドで活動する中で見えてくる、〈メインのバンドではできないけど、こんなことやれたらおもしろいな〉をやれるバンド。日々の選択の中で〈普通〉なら選ばないほうを選べてしまうバンド」――このほど予告なしでファースト・シングル『release』を発表したPOLYPLUSをそう形容するのは、Calmeraで活躍するTSUUJII。彼がYOSHIAKI(175R)とセッションしたことに端を発するこのインスト・バンドは、MELTEN(JABBERLOOP/fox capture plan)、YUKI(JABBERLOOP)、Gotti(Neighbors Complain)と、各々メインの活動基盤を持ちながら「プレイがカッコ良くて、自分のスタイルがあって、何かを背負って立つ気位のあるプレイヤー」(TSUUJII)の集まった5人組だ。サイド・プロジェクトということで固有のコンセプトを前提とした試みなのかと思いきや、彼らの場合はコンセプト先行ではなくメンバーありきで音楽性を固めてきたのだという。

POLYPLUS release Playwright(2018)

 「具体的なサウンドをイメージして集めたわけではなく、このナイスな5人が集まることそのものが大事で、この5人が集まれば自然とナイスなサウンドが生まれると思っていました。初めてスタジオに入り、何もないところからセッションをして、その日のうちに1ステージ演れるぐらいに音の面では土台ができましたね。そこで見えたキーワードが〈ダンス〉と〈セッション〉でした。そこに活動テーマとして〈クール〉と〈パーティー〉。この2つを足したスタイルがPOLYPLUSです」(TSUUJII)。

 「最初にセッションしたのが“limiter”で、そこではfox capture planでもよくやっているポリリズムを採り入れてるんですが、同じ日に出来た“plus2”という曲があって、ポリリズムと“plus2”を組み合わせて〈ポリプラス〉という言葉を思いついたんです。そう考えると5人が集まったその日にすぐ生まれたバンド名ですね」(MELTEN)。

 ただ、個々が本業のバンドを優先する在り方だけに、2014年9月の始動から今回の音源リリースまでは数年を要した。

 「ライヴでやって気持ちいいアレンジだったり、尺だったりがそもそもの基準であり、このバンドの本懐なわけで、それを音だけでどこまで表現し得るだろうか?という疑問とずっと闘っていたんです。とはいえ、ライヴでの在り方を変える気もないし、じゃあ、兎にも角にもやってみようよ、と話がまとまったと言いますか(笑)。ライヴも多くやれるバンドではないし、一人歩きする物があるってのは素晴らしいしね」(YUKI)。

 「POLYPLUSの曲作りは、誰かが思いついたり持ってきたりしたモチーフをスタジオで詰めていく感じなのですが、いつもライヴ中に自分たちの想像していなかったミラクルが起こりやすいんです。今回は初の音源ということで、そういった瞬間をパッケージングできたと思います。始動から4年近くかかりましたが、バンドとして脂が乗ってきた、いまのPOLYPLUSを表すのに相応しい3曲だと思います」(MELTEN)。

 なかでもPOLYPLUSのスリリングな特性を明快に示すのはリード曲の“limiter”だろう。スクエアな展開から個々のプレイが火花を散らし、バンドとしての一体感を問答無用のカッコ良さで叩き出すロッキンなフュージョンに仕上がっている。

 「“limiter”はメンバーのロックな一面が感じられる曲。とにかく全員でガンガン攻め立てる曲で、ライヴでもラストにやってます。謎の爆発力を感じてください(笑)!」(YOSHIAKI)。

 「レコーディングするとライヴよりも熱量が下がってしまうこともあるのですが、ライヴでの勢いがそのまま感じられる作品に仕上がったと思っています。それぞれの持っている多種多様なバックグラウンドが絶妙にまとまったサウンドをたくさんの人に聴いていただきたいです」(Gotti)。

 YUKI作曲の“ratz”は「POLYPLUSの中でわりかしスタンダードな役割の曲で、ライヴでもお客さんの力をほぐしていくような曲。クールだったりアツめに演奏したり、日によってけっこうプレイが変わる曲です」(YOSHIAKI)というグルーヴィーなジャズ・ファンクで、TSUUJII作曲の“late at night”は情熱的に咽ぶサックスの印象的なアダルトなナンバー。まずは名刺代わりの3曲ということで、今後の展開への期待も十二分に高めてくれる出来映えだ。

 「これからもみんなを最高な気分にさせて、自分たちも最高な気分になって、ダンスなセッションをクールに演ってパーティーをしていきます」(TSUUJII)。

 


POLYPLUS
(写真左から)JABBERLOOP/fox capture planのMELTEN(キーボード)、JABBERLOOPのYUKI(ベース)、CalmeraのTSUUJII(サックス)、175RのYOSHIAKI(ドラムス)、Neighbors ComplainのGotti(ギター)から成るセッション・インスト・バンド。Calmeraとは別の方向性を模索していたTSUUJIIが175Rの活動休止中だったYOSHIAKIと出会ったことをきっかけに、メンバーが集まって2014年9月1日の初ライヴを以て結成。以降も各々がメインのバンドで活動しながら、コンスタントにライヴを行う。今年に入って、4月1日に初音源となるファースト・シングル『release』(Playwright)を事前告知なしで配信し、このたびそのCDをタワーレコード限定でリリースしたばかり。

 


【ライヴのお知らせ】
5月15日(火)東京・club asia〈POLYPLUS“release”Release Party!!〉 詳細は〈https://twitter.com/polyplusjp〉にて

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