アルファ・パップやストーンズ・スロウに作品を残してきた変人ビートメイカー兼ラッパーの、ネタ的な『Jonwayne Is Retired』を経てのカムバック作。大半を占める自作ビート曲のうち、3曲ではジャミールが鍵盤を演奏している。DJバブーやキーファーらも参加。 *香椎
マインドデザインやジョナ・レヴィーンのバンドでテクニカルな鍵盤捌きを見せるキーファー・シャックルフォードの初作。美しく研ぎ澄まされたメロディーと骨太でザラついたビートメイクで極上のグルーヴを紡ぎ出す手腕は曲者ばかりのシーンでも類を見ない。 *藤堂
アンダーソン・パークとノレッジのコンビによるデュオのリミックス・アルバム。アンダーソンの個性を活かしたオリジナルに対し、ビートの主導権が強まってポップながら往時のアンダーグラウンド感を残したようなサウンドがじっくり味わえる。 *香椎
オースティン・ペラルタやサンダーキャットといった西海岸の才能、またはジョージ・デュークやスタンリー・クラークといった大御所にまで愛される歌声を持つ女性ジャズ・ヴォーカリストの初作。ミンガスやエリントンのスタンダードでの歌いっぷりも素晴らしい。 *藤堂
巨匠ウェイン・ショーターが彼らのプロデュースを買って出たという、注目のセプテット(7人組)の2作目。新進気鋭の若きジャズマンたちによる堂々のジャズ・アルバムに西海岸特有のどこか突き抜けた装いを与えているのは、マスタリングで参加したダディ・ケヴ。 *藤堂
ブレインフィーダーで勇名を馳せた時代が懐かしく思えてくるほど、ポップネスを強調する形で独自路線に踏み出した女流ビートメイカー。この最新作でも繊細な雰囲気作りに往年のトーンを残しつつ、確信的にキャッチーな展開も盛り込んだハイブリッドな音が満開だ。 *香椎
独ジャカルタが送り出したノルウェーのラッパーながら、オスロ人脈と並んで半数ほどをマインドデザインがプロデュースした内容はLAアンダーグラウンドの色合いがなかなか濃い。デイム・ファンクやキーファーの参加もあり、独特のスペイシーな感覚も楽しめる。 *香椎