一昨年にp1 a.k.a. 2gとのコラボ作『A New Misunderstanding』を出し、SOCKS“ALL下衆OUT”やDJ KRUSHの“MONOLITH”、そしてDJ RYOW×"E"qual“モクメのGRIP REMIX”に至るまでの印象的な客演も続いてはいたものの、オリジナル作は『The Cool Core』から実に4年ぶりとなる5枚目。その間に「フリースタイルダンジョン」などを通じて名前や持ち味の世間的な認知度も大幅にアップしたことを考えれば、作品的にはここで初対面になるというリスナーも多いだろうが、もちろん彼の表情は変わらず。すでにお馴染みの“さようなら”での幕開けから、冷えきった言葉をSっ気強めに悠々と吐き出していく。声色と言葉と面構えが一体化したクールコアな凄みは、不遜なユーモアを覗かせる“ヤングたかじん”からCampanellaを迎えた“Lost License Boys”、DJ Whitesmithとの“CALM DOWN”の別ヴァージョンまで首尾一貫。〈塩対応〉を匂わせた表題が期待通りのツンデレなサーヴィスを約束しているのは言うまでもない。快作。