近作同様にクラウドファンディングで制作費を募り、出資者のお題に応える形で各楽曲を作り上げた新作。ナチュラルに胸を掴む歌声の魅力をシンプルなバンド・サウンドで引き立てた、キャッチーなナンバーが揃っている。80年代の角川映画の主題歌のような“ハイスクール・モーメント”や娘を送り出す父親の物語を紡いだ“親父ブルース”など、リクエスト形式ゆえに生まれた異色のアプローチの数々が楽しすぎます。