部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!
キャンディ・オペラは今日の帰りに必ず入手しようと思っているんさあ。けんど、その前に最近ゲットしたオススメのCDを報告しておくんべえ。まずは何と言っても2枚組仕様で登場したザ・フーの未発表ライヴ・アルバム『Live At The Fillmore East 1968』(Universal/ユニバーサル)! ライヴ・バンドとしての世評を一気に高めた伝説の公演の実録盤で、33分にも及ぶ“My Generation”ほか、ハード・ロック前夜を思わせるラウド&ダイナミックな演奏には鳥肌が立ちっぱなしだいな。当時の音響責任者=ボブ・プリデンのミキシングによって迫力のあるサウンドが完全再現された、全ロック・ファン垂涎のお宝音源だんべ!
お次はザ・フーと同様に黒くワイルドなブリテッシュ・ビートをブチかましていたプリティ・シングスの『The Pretty Things』(Fontana/Madfish/MSI)。65年発表のこのデビュー作が、ボートラを追加して久々にリイシューされたんさあ。流石はリバティーンズやカサビアンにも影響を与えたガレージ・パンク古典、チンピラ臭の漂う徹頭徹尾ナスティーな楽曲群にはチビる以外ねえべよ!
……と、英国モノが続いたけんど、米国だって負けてねえぞ。不屈のロッキン・バンド、NRBQが69年に放った初作『NRBQ』(Columbia/ADA)だべ! エディ・コクランからサン・ラまでカヴァーしちまう雑多なセンスと、とことんゴキゲンにロールするNRBQ精神がすでに全開なんさ。いままでCD化されなかったのが不思議なくらいの名作だんべ!
そして最後はTVドラマ「パートリッジ・ファミリー」でも知られるデヴィッド・キャシディが、人気絶頂の72年に投下した処女作『Cherish』(Bell/Arista/ソニー)。アソシエイション“Cherish”のカヴァーをはじめ、70sアメリカン・ポップスならではの眩しい音がたっぷり詰まった好作なんさあ。よりロック色を強めた同年リリースの2作目『Rock Me Baby』も同時にお目見えしたんで、これは併せて聴くのが筋ってもんだんべ。 *穴守朔太郎