過去にeastern youthのコンピ〈極東最前線〉への参加経験もあるインスト・グループだが、この4作目ではウェザー・リポートDCPRGを思い出させるフリーキーなスタイルがいよいよ出来上がりつつある。2本のサックスを軸に、8人によるアンサンブルの可能性を追求したような演奏は、ファンクジャズ・ロック・バンドさながら。混沌としているのに、ある瞬間には整然とする、硬軟を施したアレンジも見事だ。