ロックを進化させ続けてきた〈温故知新〉の魔法を今もっとも鮮やかに見せてくれる4人組。この初アルバムで聴けるのはサイケデリックなブルースやファンク、60sポップス、ロックステディー、GSや歌謡曲など、日本語ロックの原風景を歪んだガレージ・サウンドでくるんだ魅惑の音だ。すっとぼけた歌や荒々しい音で幻惑しつつ、巧みなコード展開や詩情豊かな歌詞などを内側に隠しているのも味わい深い。まぎれもなく大器だ。