日本ではモダン・ヴィンテージ系の『The Golden Age』(2012年)がメイヤー・ホーソーンらを引き合いに出して紹介されてきたシドニーのシンガー・ソングライター。ただ、ジャケの雰囲気も中身を伝えるこの新作は、ゾンビーズや坂本慎太郎がお気に入りだという当人の趣味性がより前に出たサイケ~ソフト・ロック作品に。アレン・ストーンをもっとトッド・ラングレンに寄せたような、品のある音像と繊細な歌声が心地良い。