前作の、埋もれたアシッド・フォークの名盤然としたジャケが印象的で気になっていたフェニックス出身のカントリー・シンガー、4作目となる本作でディランやルシンダ・ウィリアムズなどの作品のレコーディングやプロデュースを手掛けてきたマーク・ハワードを迎え一皮剥けた感あり。あどけない面持とは裏腹に芯の通った歌声とゴスペルフィーリングを纏い、既にアメリカーナ最前線で活躍していてもおかしくない堂々のパフォーマンスはエミルー・ハリスにも通じる。ジミー・イート・ワールドのサポートもこなすだけあってロックな味付けも堂に入っているし、何より曲がいい、見逃せない才能です。