環境問題や男性性と向き合ったというギャズ・クームスのソロ3作目。何やらいろいろと考えさせられそうな詞世界を、美しくも不気味に浮遊する音飾やスーパーグラス時代から変わらない耳にこびりつく歌メロで彩っていく。フランク・オーシャン『Blonde』とレディオヘッド『OK Computer』をギャズなりに繋げたような内容で、俯きながら内面を掘り下げつつ、同時に壮大なスケールをモノにした様子が伝わってくる。