ユニバーサルが過去の名盤をCDとBlu-ray Audioのセットで再発売してるシリーズに、スタインバーグ、ボストン響の『惑星』『ツァラトゥストラ』が登場(1970、1971年録音)。この2曲、オーケストラの魅力を伝えるのが目的で、曲は、その為の手段に感じられる録音も多数ある。しかし、スタインバーグ盤は丁寧な仕事ぶりで、曲の表現自体が“目的”と感じられる。新たにリマスターが施されたBlu-ray Audioで聴くと、矛盾無く同居する豪快さと細やかさが、より一層伝わってくる。『惑星』初演から100周年記念に再発売された名盤を“聴く”だけでなく、音のシャワーを浴びるように身体全体で“感じたい”。