アルゲリッチを彷彿とさせる抜群のテクニック。ジョージア出身の女流ピアニスト、リカ・ビビレイシュヴィリ衝撃のデビュー作。収録内容は、彼女の才能を思う存分知る事ができる楽曲になっている。プロコフィエフ 《ピアノ・ソナタ》での、圧倒的な演奏技術には思わず溜息がでてしまうが、それだけでなく、独自の表現力も卓越している。一方でラヴェル 《夜のガスパール》は繊細で抒情的な音楽が広がっており、聴き手を更に虜にする。ラストを飾るバルトーク 《ピアノ・ソナタ Sz.80》での最終楽章の溌剌とした演奏。本作を聴いてしまうと、ぜひコンサートで聴いてみたくなる。