京都を拠点とする音楽家が、カリンバの一種であるアレイムビラを全編にフィーチャーした4作目。凛とした音色が電子音と共鳴する表題曲や、ドラムスとピアノを軸にメランコリックなアンビエンスを整えた“I Can Not Remenber Blue”など、荘厳な音響世界が繰り広げられる。アナログの温かな質感と緻密なサウンドの描く音風景は、まるで静かに燃え広がる感情を表したかのようだ。深遠な美しさに惹きつけられる孤高の快作。