その天真爛漫さで世界中のインディー・ロック・ファンを虜にした前作から2年。業界の荒波に揉まれながらも、スペインのガレージ・ガールズ、ハインズは音楽を愛する気持ちや仲間と演奏する楽しさを忘れちゃいなかった──そんなことを感じさせてくれるセカンド・アルバム。デビュー時にはすでに確立されていた彼女たちならではのスタイルがより磨かれていることは、掛け合いヴォーカルとやかましいコーラスが効いた先行曲“New For You”からして明白だろう。それがあったうえで、メランコリックな表情を見せる“Echoing My Name”のような新境地を開拓しているのも嬉しい。ライヴではお馴染みのケヴィン・エアーズ“Caribbean Moon”のカヴァーを追加した日本盤が断然オススメ。