2003年に“Fuck It(I Don't Want You Back)”のデビュー・ヒットでブレイクしたエイメン。メジャーでの2作目が不発に終わって表舞台から退いていたが、この11年ぶりのサード・アルバムでもドゥワップを下地にした〈懐かしい歌声〉は余裕で健在だ。レトロ系ブームの遥か前から、ヒップホップ世代なりのオールディーズ作法を体現していた人だけに、ヴィンテージ・ソウルに傾倒した今回の作りも本領発揮という感じか。快作。