2018.06.26

アーティストの素性も曲の情報も何も知らないのに、一聴しただけでものすごくゾクゾク&クラクラする音楽がたまにある。最近もっともそれを強く感じたのが今作に収録の“KAIBUTSU”だった。平和な世界に何かとてつもなく大きなものがやってきて、すべてを蹂躙していくようなゾクゾク感。〈巨大建造物〉で画像検索しちゃったときみたいなクラクラ感。壮大なスケールの違和感が襲ってくるのに、なぜかその瞬間はすごく心地よくって。その大きな何かを表した言葉こそが〈KAIBUTSU〉で、そのとき感じた違和感こそ〈Seasick=船酔い〉なのかなと思った。本作に収録されているのは、耳障りなフレーズと爆発力を宿した“Get down”や、真っ暗な宇宙を遊泳するような“Sumile”、テレビの砂嵐画面みたいにチリチリした景色をせわしなく歩く“Too Busy I Am”と、“KAIBUTSU”以外もいずれも〈船酔い〉だらけの世界。このゾクゾク&クラクラ感、もしかしたらレディオヘッドが2作目の表題曲を“The Bends”(=航空病、潜水病)と名付けたことに通ずるのかも。

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