INTERVIEW

なかの綾『ダブルゲーム』 盛り場のジャズ歌謡とファンキーなリズム&ブルース路線、A/B面で表現した2つの顔を語る!

〈いつものやつ〉にひと味加わった、今宵もデリシャスなカヴァー曲

 「結局どんなものを唄っても〈昭和〉とか〈歌謡〉ってところへ帰っていくんだな私は、って痛感しました」と『Double Game』について語るなかの綾だが、そんな本作には実に香ばしい昭和歌謡の名曲カヴァーがひしめき合っている。まずは昭和終わり間際、88年発表の工藤静香“抱いてくれたらいいのに”。おニャン子クラブの卒業後、彼女にソロ・シンガーとして一本立ちするきっかけを与えたリズム&ブルース歌謡の名曲だ。お水関係に人気が高い曲ってことでは、研ナオコの“かもめはかもめ”も肩を並べる一曲。作者である中島みゆきの世界観を厭世的な歌唱を駆使して見事に引き寄せてみせた点がオリジナルの聴きどころだが、スウィンギーに揺れながらしっとり唄うなかの版もなかなかオツなものだ。それから、なかのがいままで懐に隠し持っていたリズム&ブルース・センスを開陳したパンチ歌謡系では、エミー・ジャクソンの“涙の太陽”やスリー・ディグリーズの“にがい涙”があり。特に最高なのは、〈和モノ〉クラシックとして知られる和田アキ子の“ボーイ・アンド・ガール”。「ミュージック フェア」的な華やかさに溢れたカヴァーに仕上がっていてめっちゃデリシャス。 *桑原シロー

『Double Game』でカヴァーされている楽曲のオリジナルを収めた作品を紹介。

プレイリスト
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