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これまでのライヴでもっとも印象に残っているシーンは? 涙あり笑顔ありのちょっとイイ話!

「ひとつは本当に初期の、京都でのライヴ。まだ3、4回目のライヴだったと思うんですけど、ましろのマイクにトラブルが起きて、有線のマイクで歌わなきゃいけないことになったんです。でも、来てくれた患いさんに楽しんで帰ってもらいたかったので、みんなでパッと対応することができて。そこで謎の自信が生まれました。もうひとつは、2017年の〈新生我尽TOUR〉のファイナル。それまで感情をあまり表に出すことがなかった咎憐无が、アンコール前に落ち込んでて。それで元気づけようと思ってキスしようとしたら、全力で拒否られて(笑)。初めて咎憐无の感情がのぞけた気がしました」(如月愛海)。

 

「2016年の東名阪ツアー〈やみかわぐん宣戦布告です。〉のファイナル、下北沢・SHELTERが印象的でした。僕たちは、どこかで自分たちの殻を破ることを大切にしてきたんです。自分たちが全部を出さないと、フロアの患いさんも全部を出せないと思うので、ライヴではギリギリまで自分たちを出していて。それを患いさんが受け取ってくれて、患いさん自身も感情を表現してくれるようになったのが、そのあたりのライヴ。曲にいろんな感情が詰まっているぶん、それをステージでも出し合いたい。患いさんとのそういう瞬間を見れたとき、〈これからもこういうライヴをしていきたい〉と思いました」(ましろ)。

 

「緊張があったからなのか、最初の頃はライヴ中もずっと目の前に靄がかっているような感覚だったんです。それがある日、一気に晴れた瞬間があって。どの日だったかは憶えていないんですけど、その瞬間のことがずっと頭に残っています。やっとそこで息ができたというか、一十三四が生まれた瞬間だったような気がします。もちろん、2018年に入ってO-EASTの会場を埋められたことも嬉しかったです。大きいライヴが成功しても、アルバムを出せても、次のライヴにはもしかしたら人が来てくれないかもしれない、という気持ちで、これからもひとつひとつのライヴを大切にしていきたいです」(一十三四)。

 

「私のなかでいちばん思い出に残っているのは、2017年の〈新生我尽TOUR〉2日目の大阪公演で、みんなのソロ曲を初披露したときのことですね。ソロ曲って、それぞれの色がグループで歌ってるときより出るものだと思うし、私もまだそのときはぜん君。に入ってまだそんなに時間が経っていなかったので、〈メンバーになるってこういうことなんだ〉って思わせてくれたのがその日でした。その前日に、めね(旧メンバーの未来千代)が脱退するということが決まっていたこともあって、〈これからこの4人でせん君。を濃くしていこう〉と強く思ったことも憶えています。そういう意味でも、思い出深いライヴです」(咎憐无)。