デビュー20周年に届いた7枚目のアルバムは前作に続いて久保田麻琴プロデュース。喪失や愛情を薫らせつつ、大沢伸一の書き下ろし曲“Bird”で鳥になれたらと素敵に夢想したり、とんちピクルス“夢の中で泣いた”のカヴァーでほろりとさせたり。耳もとにいるほど近しく、大自然のように豊かで飾らない、生きる喜びも厳しさも悟った歌声を、ピアノなどの優しい音色と共に味わうなか、何度もホッとしては感動してしまう。