ジャズや現代音楽の要素を取り入れた実験的なタンゴを表現する鬼才ピアニスト/コンポーザー、ディエゴ・スキッシ。自身の五重奏楽団を率いてタンゴの名作曲家マリアーノ・モレスの楽曲を、オリジナリティ溢れるコンポジションによって新たな可能性を表現。伝統的なタンゴの枠にとらわれない挑戦的なサウンドは前作で確立されたものだろうが、本作では現代アルゼンチンを代表する女性歌手たちをゲストに迎えた歌曲もフィーチャーされ、タンゴの伝統への深い理解も伺うことができる。「ピアソラ以降」という言葉で称されるのも納得の作品。