1年前ならピットブル&カミラとの“Hey Ma”が映画「ワイルド・スピード ICE BREAK」で使われて……という紹介も便利だったはずだが、昨夏の“Mi Gente”の沸騰を経た現在ではもう説明不要だろう。コロンビア出身の大人気レゲトン歌手が、カーディBやニッキー・ジャムとのコラボも大当たりするという追い風のなかで放った通算5作目。モホンビも関与した“Mi Gente”を聴いてR・ケリー&ジェイ・Z“Fiesta”やキャシディ“Hotel”の風情を感じたり、その越境ぶりにショーン・ポールやケヴィン・リトルの躍進時を連想したという人もいるはず。テイニーとスカイによる楽曲はそれほど広範なリスナーに人懐っこく馴染むヴァイブスをあらかじめ備えたものだ。越境するラテン・アーバンの最先端にして最高峰。楽しすぎる!