スーパー・ミュージシャンが5人揃ったスーパー・バンドがスーパー・テクニックを披露してる……のは勿論なのだけど、そういう高く設定されたハードルを取っ払っても、まずポップスとしてすんなり聴けるのが素晴らしい。晴れた祝日に散歩しながら聴きたい“O.K.”や、窓から飛び立つ自分の翼を表現しているかのごときフルートが美しい軽妙なポップ・ソング“窓”は〈サイコー!〉の一言に尽きるし、言葉遊びも効いた小田朋美の語りかけるような歌が聴ける“たとえ・ばさ”や、しっとりバラードから怒涛の展開を向かえる“病室でハミング”でクラクラするのもまた一興。これまたヤバい1枚が出来ましたね。