昨年シングル“願い”でメジャー・デビューしたシンガー・ソングライターのミニ・アルバム。服飾の腕前を活かして自作のロリータ服を纏った姿からある種のステレオタイプを想像する人も多いと思うが、冒頭のソリッドなロック“自由”のどこか男っぽさもある骨太な歌い回しにのっけから圧倒されるはず。〈哀愁ロック〉を標榜する通り、文学的に翳った詞世界にシアトリカルな歌い口で熱を注いでいく姿が独特の魅力を放つ6曲入り。