キャッチーなメロディーを超絶技巧で聴かせる。現代ジャズ・シーンにおいてこのような〈革新的〉なピアノ・トリオは数多く存在するけれど、やはり彼らは別格であると、このライヴ盤を聴いて改めて感じた。名作『Viaticum』をリリースした直後、2005年5月のロンドンでのコンサートをパッケージした本作は、その『Viaticum』からの楽曲を中心とした前半と、『Strange Place For Snow』からの楽曲を中心とした後半で構成。ライヴならではの即興性と楽曲のアレンジの完成度、そしてダイナミックな3人の演奏から、彼らが絶頂期にあることが伝わってくる。