ネット番組でのパフォーマンスが瞬く間に拡散され一躍時の人となった15歳が、早速2曲を配信でリリースする。誰もが見たことのある夏の一瞬の光景を、誰も見たことのない切り取り方で歌う“夏至”。タイトル通り雨の如く激しいストロークのギターに乗せて思春期特有の不安感を歌う“五月雨”。完璧な音程ではなくとも最高音に至るまでの歌声のまくし上げ方や、独特の発音やビブラートなどは、例えば浅井健一を初めて観た時の衝撃に似ているかもしれない。加えてこのオリジナリティー溢れるコード進行。そして文才。恐るべき才能がついに日の目を見る。