デビュー15周年の昨年、新曲を含むベスト盤で復活を果たした餓鬼レンジャーが、ついに8年ぶりのオリジナル作を発表。いまを全うせんと再始動に至った思いを随所で曲に落とし込む一方、ひょうたんからコマ的なコミカルな言葉のセンスと、硬いライミングで魅せる変わらないスタイルが、様子の変わったシーンにあって、改めて新鮮に届く。遊助をはじめ数々のヒットを経たGPのビート捌きもソツがなく、そこここに配されたEDMなトラックがグループのお祭り気質と違和感なく溶け込んでいる。KENTY GROSSの客演もドンピシャの“TACO DANCE”や、LinQのメンバーが熊本弁を交えて歌うサビがキャッチーな“YOKA YOKA BABY”然り、振り切ったリセットに今後の期待が高まる一作だ。