イスラエルからの次なる刺客、オムリ・モールの初リーダー作。シャイ・マエストロやニタイ・ハーシュコヴィッツを輩出してきたアヴィシャイ・コーエン・トリオの一員として、2017年10月に来日公演を行なったことも記憶に新しい気鋭のピアニスト。満を持してのリリースとなる本作はそのアヴィシャイが全面的にバックアップ。イスラエル由来の叙情的なメロディーを織り交ぜつつ、躍動感溢れるトリオサウンドが堪能できる。随所で炸裂する超絶技巧も聴きごたえ充分。アヴィシャイ・コーエンという人は、新しい才能を発掘する優れた審美眼の持ち主なのだろう。