エレクトロ・シューゲイザー界の雄、M83が実の兄であるヤン・ゴンザレスの初監督映画サントラを担当。70年代フランス映画にインスパイアされたというだけあって、シューゲ色は薄く、女性スキャットオーケストラルなアレンジが優雅に交差した、(良い意味で)過剰にロマンティックなポスト・クラシカル寄りのスコアを展開している。ノスタルジックな欧州浪漫を味わいながら、M83の新たな才能に感嘆すべし。