先日、ニュー・アルバム『FILMS』のリリースをアナウンスしたGOING UNDER GROUNDが、同作よりリード楽曲“HOBO”のミュージック・ビデオを公開した。フロントマン・松本素生が夜明けに弾き語る姿をワンショットで撮影。ギターと歌のみでスタートし、徐々にベースやドラムスが加わり温度を上げていく楽曲と、薄明の空を捉えた映像がマッチしている。

歌いだしは、〈よくある未来じゃつまんない やっぱ自分の足で歩きたい〉〈見返りなんて求めない だから俺を好きにさせてくれないか〉。2016年のシングル“the band”以降、みずからの居場所/状況を託した自己言及的な歌詞が度々見られるGOING UNDER GROUNDだけに、この曲もまた松本が率直な想いを込めたものなのだろう。コーラス部分の〈夢見ている景色は変わらない 深い夜のほとり 特に空をあおぎながら思い出して〉〈冬の気配感じながら 襟を立てて歩く まるで俺はホーボー〉というリリックは、人生の岐路に差し掛かっている多くのリスナーの魂に突き刺さるはず。筆者も目頭が熱くなってしまった。

MVの終盤では、バンド・サウンドがフェイドアウトしていき、撮影時の生歌と生ギターの音が前景に。この瞬間がまた鳥肌モノなので、ぜひ最初から最後まで観てほしい。

新作『FILMS』は9月19日(水)にリリース。リリース・ツアーの情報などはオフィシャル・サイトにて。