受け手に抗体ができたのか、意図的な舵取りなのか、一聴して明快にポップで親しみやすくなったようにも思える1年ぶりのオリジナル・アルバム。とはいえ、冒頭の“死神”から振り払えないやるせなさを引きずり回す歌世界はやはり圧倒的。同曲はピエール中野とマイファスのNob、滝善充らから成るZiNGの編曲で、その一員でもあるANCHORが大半の楽曲で感情の起伏を代弁するようなアレンジを手掛けています。今回もクソ最高。