当初より不完全な状態でスタートし、メンバーを公募する(さらには追加で女性ヴォーカリストも募集)という斬新なコンセプトを打ち出したにも関わらず、合格者はゼロ(それ用のCM動画とか課題曲まで作ってたのに!)。さらに、これまでサポート・メンバーとしてライヴでは誰よりも目立っていたみんなのミッチー(ベース/Vampillia、VMO)が急に上京して正式加入という、思わず〈どないなっとんねん!〉と言いたくなるようなバンド・集団行動が、初の配信シングルをリリース。

ライヴでは欠かさず演奏され、音源化が心待ちにされていたこの曲は、軽快なリズムと一見くだけた歌詞にも関わらず、よく聴けば実は意外と重い失恋ソング。幸せから一転して失意のどん底に行ってしまい、自分を俯瞰で見守るもうひとりの自分が出てきて、まるで自分主演のドラマを観ているような気持ちになっているのかも。軽やかゆえにグサグサ刺さる、切なさMAXの楽曲に仕上がっている。……で、結局バンドはこれが完全体なの!? 教えてティーチャー!