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ケニー・ランキンの『The Complete Columbia Singles 1963-1966: Kenny Rankin』と並べて聴きたい作品たち

BOB DYLAN Bringing It All Back Home Columbia(1965)

〈フォーク・ロック〉という新たな地平を開拓した記念碑的名盤……ってことは説明するまでもねえが、ランキンが一部のリズム・ギターを担当しているのは意外と知られてないか? 果敢にジャンルを越境した本作へのレコーディング参加が、若きランキンに与えた影響は思いのほか大きいはずですぜ! *野比

 

THE LOVIN' SPOONFUL Do You Believe In Magic Kama Sutra/Sony(1965)

古のフォークをモダンに解釈したグリニッジ・ヴィレッジを代表するこのバンドも、ランキンに多大な刺激を与えているに違いねえ。そもそも結成前からジョン・セバスチャンとは友達だったようで、ジョンもディランの『Bringing It All Back Home』で演奏していますぜ! *野比

 

Michael Kaneko Westbound EP origami(2017)

東京生まれ、南カリフォルニア育ちで本場仕込みのオーガニック・サウンドを鳴らす期待のアーティストやね。本EPのリード曲“Lost In This City”での洒脱なスキャットやアコギのカッティングが醸すグルーヴには、74年版の“In The Name Of Love”を彷彿とさせるものがありますわ。 *八丁

 

KOMMODE Analog Dance Music Brilliance/FLAKE(2017)

アイリック・ボー(キングス・オブ・コンヴィニエンス)の課外プロジェクトによるこの初作は、本隊以上にジャズやボサノヴァ、サンバなどへ傾倒した作風なので、ランキン好きにオススメだよ~。ジョアン・ジルベルトからの影響を公言しているところにも両者の親和性を感じるよね~。 *逗子

 

JAMIE ISAAC (04:30) Idler Marathon Artists/Tugboat Records(2018)

もしランキンがいまでも健在だったなら、〈ダブステップ以降のジャジーなチルアウト・シンガー〉とでも言うべきこの男に嫉妬していたかもね~。彼もまたジョアン・ジルベルトの大ファンらしく、本作では現代的なビートとメロウなボサノヴァが蕩けそうなほど美しく調和しているよ~。 *逗子