青さを素直に出し尽くして真空保存したかったのかもしれない。そんな気概が漲る初のフル・アルバム。清らかでアンニュイなヴォーカル、淡々としながら時にむせび泣くギター……早熟ゆえの冷静さも漂わせつつ、轟音と共に感情が噴き出す瞬間は熱くならざるを得ない。刹那的な生き様を描いた歌詞を含め、若者が持つキラキラした輝きとやるせない思い――教科書が教えてくれないことがこの11曲には詰まっている。