K.D.ラング、ジュディ・コリンズなどレナード・コーエン作品を採り上げ彼への敬愛を表した作品が、ジャンルを問わず数多く発表されている。ミュージシャンサイドでのコーエンの評価の高さを物語る。ルシアナ・ソーザの3年振りの新作は、コーエン作のアルバムタイトル曲に魅了された彼女がその世界を拡げて制作された。バックにはインストアルバムレベルのミュージシャンを従えた。ノラ・ジョーンズの登場以来、しばしば使われてきた“フォーキーヴォーカル”のファンにも歌詞をしっかり味わって聴ける格調高い作品だ。また、ジャズのインストファンにもスコット・コリーの実力がはっきり分かる作品だ。