ダブルリードのオーボエからコントラバスーンまでの9人で構成される、名古屋ダブルリードアンサンブルによる3枚目のアルバム。吹奏楽で有名なA.リードとホルストの民謡を主題にした作品を意欲的にカヴァー。もともと息の長い楽器群だが、ダモーレやイングリッシュホルンの内声の合いの手が逐一美しい。アルメニアンダンスでは“やまうずらの歌”“おーい、僕のナザン”、パート2の“結婚の舞曲”が愉しい。続くホルストの2つの組曲は、楽器編成が変わろうともその響きは失われず、その音使いや配置、オーケストレーションの妙はさすがホルストだと改めて感じさせる。マーチのトリオでのバスーン、ダーガソンでのグリーンスリーブスなど感涙ものです。