真っ直ぐな姿勢とピュアな視線で夢に向かってすくすくと成長してきた12人が、この1年で育んだ〈絆〉を形にしたニュー・アルバム!

 学校生活とクラブ活動をテーマにいろいろな分野で個性を表現していく〈成長期限定!!〉ユニット――〈義務教育課程と共に修了〉というリミットもモチベーションに、高め続けてきたエンターテイナーとしての意識をしっかりとステージや作品のなかに反映させてきたさくら学院。そんな彼女たちが、今年も1年の歩みと成果を記録したアルバムを届けてくれました。今年度のタイトルは『さくら学院 2013年度 〜絆〜』。

 「2013年度を迎えたときに、中3のメンバーだけで話をして、そこで(堀内)まり菜が〈今年は絆を大切にしてやっていきたい〉って言ったんです」(飯田來麗)。

 「中3の4人ひとりひとりが〈自分たちが引っ張っていく〉っていうことを自覚して、それから転入式があって、〈TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL 2013)〉があって、〈学院祭〉(2013年11月2日開催)があって……その頃に、中3の4人とちゃんと気持ちが通じてるな、おんなじ気持ちでいれてるなっていうことも強く実感できたし、〈学院祭〉ではさくら学院のなかで結ばれた絆をちゃんと父兄(ファン)の皆さんにも届けられたかなって思ってます」(堀内)。

さくら学院 『さくら学院2013年度 ~絆~』 ユニバーサル(2014)

 開校当時、小6だった4人も、いつの間にか頼れる最上級生に。そんな4人の背中を見てきた下級生たちは、この1年をこんなふうに振り返ってくれました。

 「いっしょにいる時間も多いので、メンバーとの絆っていうのは大事にしていかなきゃって思ったし、私もクラスの一員としてがんばってるっていう気持ちがどんどん強くなりました」(磯野莉音)。

 「中2のメンバー、由結、(菊地)最愛、(田口)華、(野津)友那乃……あっ、全員なんですけど(笑)、曲のイメージとか歌詞の意味をちゃんと考えられるようになってきました。前は上級生に頼っていたところもあったんですけど、そういう面でひとつ表現力が増したかなって思います」(水野由結)。

 大人のフリしてみてもまだまだヒザが痛む──成長期らしい勢いと真っ直ぐさを感じさせる“負けるな! 青春ヒザコゾウ”、学院生活での切磋琢磨を歌詞のなかに映し出した汗と涙のナンバー“未完成シルエット”、部活動ユニット〈クッキング部 ミニパティ〉による和テイストを盛り込んだスウィート・ポップ“しゃなりはんなりどら焼き姫”などなど、絆によって彩られた花々が、11曲に結実した〈2013年度盤〉。そこには生徒たちの微笑ましい姿と〈音楽〉というエンターテイメントに対する誠実な姿勢が逞しいタッチで刻まれています。その由緒正しき校風は、また次の代へと受け継がれていくはずです。

 「やっぱり自分たちが発信してることだし、歌詞にしても適当に歌っちゃいけない……って思う気持ちは、自分たちがさくら学院のメンバーであるからっていうところにあると思うんです。それは、いまソロでがんばっている初代生徒会長の(武藤)彩未ちゃんからバトンを渡してもらった原動力だし、夢に向かっていく野心みたいなものは、彩未ちゃんからもすぅちゃん(中元すず香)からも受け継いでるし、繕った自分じゃなくて、本当に自分はさくら学院をやりたいのか?って考え込むぐらい真剣に向き合っていけば、来年もまた新しい花を咲かせてくれると思います」(堀内)。

 

▼さくら学院の作品

左から、2011年作『さくら学院 2010年度〜message〜』(トイズファクトリー)、2012年作『さくら学院 2011年度〜FRIENDS〜』(ユニバーサル)
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▼関連作品

BABYMETALの2014年作『BABYMETAL』(トイズファクトリー/BMD FOX)
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 ここでは、さくら学院がこの1年に発表した作品と関連盤を振り返ってみましょう。アルバム『さくら学院 2012年度 〜My Generation〜』(ユニバーサル)をリリースし、2名の卒業生を送り出したのが、ちょうど1年前。5月には転入生として白井沙樹、山出愛子の2人を迎え、新たな12人でスタートを切ったさくら学院は、その夏に留学生として、田口華をアイドリング!!!に派遣。シングル“サマーライオン”(ポニーキャニオン)のカップリング“ミルキーガール”のレコーディングに参加しました。10月には〈学院祭〉に先駆け、新メンバーで初となったシングル“顔笑れ!!”(ユニバーサル)を発表。今年2月には、シングル“Jump Up〜ちいさな勇気〜”(ユニバーサル)と同時に、〈学院祭〉の模様を収めたDVD「さくら学院祭☆2013 -LIVE EDITION-」(ユニバーサル)もリリース。そして、今回の〈2013年度盤〉……というところで、今日も元気に成長中です! *bounce編集部
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