ベボガ!から最高最後の名曲が到着!

 シーンを構築してきたアイドル・グループの解散が相次ぐ昨今ですが、この4月にメジャー・デビューしたばかりのベボガ!が解散を選ぶ様子には、ある種の無常を感じた人も多かったのではないでしょうか……。2014年にベースボールガールズの名でスタートし、紆余曲折ありながらも6人組として奮闘してきた彼女たちですが、この5月には樋口彩が活動辞退。そして今回のメジャー・セカンド・シングル『ビマベ!/夏の永遠ガール』がラスト・シングルとなることが発表されたのでした。

ベボガ! ビマベ!/夏の永遠ガール コロムビア(2018)

 奇しくも節目を飾る一枚になってしまった今作ながら、そんな背景を差し引いても最高傑作と呼べる出来映えでしょう。なかでも“ビマベ!”は松尾昭彦(元GENERAL HEAD MOUNTAIN~JELLYFiSH FLOWER'S)のグッとくる詞曲をMOTHBALLの疾走アレンジが後押しする泣き笑いのパワー・ポップで、なんかいろいろエンドロールのよう。メランコリックな美メロに〈「ずっと忘れない」そんな夏だったな〉の一節が刺さりまくるでしょう……。