このアルバムは企画段階で成功が約束されたような作品と言えるだろう。ベン・シドランの息子にしてマルチ・ミュージシャンのレオが歌うマイケル・フランクス楽曲集だ。手練のプレイヤーたちによる抑揚の効いた演奏と、本家よりも少しクールで艶っぽい歌唱が洒脱を極めている。また、クレモンティーヌやフランクス本人とのデュエットまで披露しているのも心憎い限り。こんなの良いに決まってるじゃないか。