LUNKHEADのフロントマンによる2枚目のソロ作。一人多重録音と弾き語りを併用して描く世界は、バンドの作品以上に深く暗い死生観に支配されていて、安易な試聴はお勧めしない。だが正面から向き合う勇気を持てば、〈いつ死んでもいいや〉と吐き捨てる1曲目“トリス”から、〈それでも君が生きる明日がある〉と歌うラストの“それでも”へ、歌い手と共に心が浄化される感動が。すべての生き辛き人に贈る私信のような歌たち。