ロック古典への愛を詰めた『Do Hollywood』から2年、NYの若き兄弟が注目のセカンド・アルバムを完成。〈人間の男の子として育てられたチンパンジーの成長物語〉という風変りなテーマを掲げた今作は、2人の両親や憧れのトッド・ラングレンらゲストそれぞれに役を割り当てたミュージカル仕立ての作りに。曲名に違わずフレディ・マーキュリーっぽい歌唱が炸裂した“Queen Of My School”や、ネオアコとパワー・ポップを合わせたような“The Bully”など、前作以上にギミック満載の楽曲で楽しませつつ、同時にソングライティング面もスキルアップしているから頼もしい。しかもジョナサン・ラドーの元を離れ、初のセルフ・プロデュースときた! コイツらに2枚目のジンクスなんて無縁だな!