6年ぶりとなる2作目は前作と異なり、ゲストMCが一切参加しない純粋なインスト・アルバムとなっている。往年のアブストラクト・ヒップホップを源流とするスタイルは、さまざまな音楽要素を咀嚼してチルでもハードでもナードでもない独特な世界観を形成したもので、ミステリアスで深海の如くディープな音像が繰り返し脳内を巡る。瞑想の如く陶酔できる12曲は世界的にも高水準な作品の一つと言っても過言ではない。