2018.09.18

刹那的に生き急ぐ若手や表現を7曲に凝縮するヴェテラン勢を余所に、25曲ものヴォリュームで延々と心情吐露しながらメロディアスなラインを量産し、随所に大ネタや大物ゲストも用意して飽きさせず、結果的に再生回数ゲームの歴史的覇者に。戦略? 天然? 契約消化?なんて論はさておき、この量を聴き通させる理由が曲自体のクォリティーにあるのは間違いない。ダンス動画がバズった“In My Feelings”のポップネスや、“Summer Games”の体温低めな疾走感、故スタティック・メジャーの遺産を活かした“After Dark”のR&Bモードなどトピックは多数。それらすべてをドレイクらしいアンビエンスと内省のこもった声が覆うことで生じる曖昧模糊とした聴き心地が、いわゆるスルメ感を醸すのだろう。さて、もう一周。

 

関連アーティスト