タイの弦楽器・電気ピンをリードに据え、かの地の現行バンドのスタイルで活動する4人組+αによる初作。スカスカだけどグルーヴィーなボトムに、チープに歪んだピンやタイ版の笙=ケーンによるドローンが絡むサウンドには、辺境サイケの如くビザールな手触りと猥雑な人懐っこさが感じられる。特にジャーマン・プログレばりの長尺チューンが圧巻だ。ミックスとマスタリングを担ったYoung-Gによるリミックスも。