ことさら〈ダンス・ロック〉と謳うでもなく、ただオールディーズを愛し、本能のままに踊り出してしまうそのグルーヴを感じ、オープンに楽しむことをより追い求めた満を持しての初フル・アルバム。聴き手の昂揚感を煽るラフな熱量を活かしたアレンジが魅力で、オールディーズ一辺倒に収まらず、音楽性がより奔放になってきた。まさにリード曲のタイトル通りの“Feel It, Like It”。甘酸っぱい曲もいい塩梅で挿み込まれている。