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レスリー・ダンカンの『Everything Changes』と並べて聴きたい作品たち

LUCY ROSE Something's Changing Communion/HOSTESS(2017)

昨今のUKシーンでもっともレスリーの遺伝子を受け継いでいるのはルーシー・ローズに違いねえ! 透明感のある朴訥とした歌声など、実際に比較されることも多いようだしな。もしやこのタイトルは『Everything Changes』を意識しているんじゃ……なんて勘ぐっていたら、“Love Song”という曲まで発見! *野比

 

PINK FLOYD The Dark Side Of The Moon Harvest(1973)

デビュー前から数々の名盤にバック・コーラスを添えてきたレスリー。ダスティ・スプリングフィールドの諸作をはじめ、リンゴ・スターやアラン・パーソンズ・プロジェクトらのアルバムで彼女の名前を確認できるでござるが、なかでももっとも有名なのは本作への参加でござるな。 *天空

 

JORJA SMITH Lost & Found FAMM/The Orchard/HOSTESS(2018)

〈サマソニ〉で来日したばかりの、まさにいまをときめくアーティストよね。UKの女性シンガー・ソングライターという意味でもレスリーは大先輩にあたるわけだけど、いかにも英国らしい翳りのあるアンニュイな歌声や、黒くなりすぎないソウル・フィールを纏っているのも共通しているわ。 *アンジン

 

CAROLE KING Music Ode/Epic(1971)

最初はいわゆるアイドル歌手としてデビューしたキャロルとレスリー。〈英国版キャロル・キング〉という宣伝文句を付けられたぐらいだから、そうとう意識はしていたと思うが……特に『Everything Changes』からは、ニュー・ソウルに触発されてキャロルが作った本作の影響を随所で感じるぜえ。 *野比

 

荒井由実 MISSLIM EXPRESS/ユニバーサル(1974)

初期ユーミン作品の中でもっとも物憂い雰囲気に包まれつつ、曲自体はポップでメロディアスな点や、キャラメル・ママによる洒脱で穏やかなグルーヴが心地良い演奏、米国への憧れとその距離感など──奇しくも同年に登場した本作と『Everything Changes』には、どことなく親和性を感じるでござる。 *天空