人気番組「The Voice」シーズン8のファイナリストだった20歳の歌姫による初アルバム。カテゴリーはゴスペルで、今夏に同チャートで首位をキープしていた“Won't He Do It”をリミックス版として収めているが、これを手掛けるマケバ・リディックをはじめ、ウォーリン・キャンベル、トロイ・テイラー、ジョンテイ・オースティンらを制作陣に迎えた楽曲は聖俗を跨ぐようなアーバン仕様だ。ロッキン~ブルージーな曲も交えて、ややハスキーな肝の据わった歌声をぶつけていく、可憐なアイドル的風貌とのギャップもユニーク。ナタリー・グラントと歌う壮大なバラード“Speak The Name”やJ・モンティのラップを交えてエステルみたいに振る舞う“Reasons”といった共演も含めて、全編にスターの風格が滲む。