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それぞれのソロ作品と併せて聴いておきたいあれこれを紹介!

toddle 『Vacantly』 ベルウッド(2016)

アユニが“透明少女”を聴いてる様子をツイートしたこともあったが……PEDROのライヴで演奏する田渕ひさ子は、元ナンバーガール、bloodthirsty butchersやLAMAなどで活躍中のギタリスト。自身の率いるこのバンドでは温かいギター・サウンドとたおやかな歌唱で魅了する。

 

この気鋭のバンドにVJとして在籍する山田健人は、Suchmosや宇多田ヒカルらのMVを手掛ける映像作家で、BiSHでは“SMACK baby SMACK”のMVを監督。今回は“自律神経出張中”をワンカットで撮影し、アルバムのアートワークも担当してPEDRO世界の構築に寄与している。

 

BiSH 『THE GUERRiLLA BiSH』 avex trax(2017)

メンバー個々の特性が際立ってきて、ここが転換点だったこともいま聴くとよくわかる現時点での最新アルバム。〈夢で逢えたら〉の一節もあるチッチ作詞の“ろっくんろおるのかみさま”、激烈な言い回しにPEDRO感も滲む“spare of despair”などがポイント。

 

VARIOUS ARTISTS WACK & SCRAMBLES WORKS avex trax(2017)

本作リリースに伴う投票企画の副賞がソロ・デビューのはずだったが……そのあたりも超WACK。アイナ&アユニ選抜のSAiNT SEXをはじめ、チッチとアヤ・エイトプリンスによる柴咲コウ“ラバソー ~lover soul~”のカヴァー、アイナの歌う“屋上の空”が聴きモノ。

 

VARIOUS ARTISTS 『hide TRIBUTE IMPULSE』 ユニバーサル(2018)

急逝から20年目に登場したhideのメモリアル・トリビュート盤で、アイナがMOROHAのUKと組んだユニット=SEXFRiEND名義で参加。豪華な顔ぶれが揃うなか、ソリッドなアコギに絡むドスの利いた歌唱で“Bacteria”を披露し、ひときわ異彩を放っている。

 

銀杏BOYZ 『DOOR』 初恋妄℃学園(2005)

GOING STEADYのシングルは入手困難なので……銀杏ヴァージョンの“夜王子と月の姫”はここに収録。この時期の峯田ならではの物騒かつリリカルな存在感はやはり眩しい。なお、昨年の武道館公演の模様を収めた映像作品「デイドリーム 祈り」も11月に控えている。

 

リーガルリリー 『the Telephone』 Biotope(2018)

今回“夜王子と月の姫”を幻想的に揺らぐ筆捌きで描き上げた、才気溢れるスリーピース。この最新ミニ・アルバムはたかはしほのか × ゆきやまの2人組で制作されているので、海の正式加入後の音源が出るのは〈夜王子〉が最初? 3人での初MV“overture”も要チェックだ。

 

椎名林檎 『勝訴ストリップ』 ユニバーサル(2000)

前年の鮮烈なデビュー作『無罪モラトリアム』に続き、亀田誠治が全編の編曲を手掛けた一枚。〈VIVA LA ROCK〉でアイナが歌った“本能”のほか、“gives”ならぬ“ギブス”などのヒットが収録されている。ちなみにアイナが好きな林檎の曲は“ギャンブル”(2007年)だそう。

 

MONDO GROSSO 『Attune / Detune』 cutting edge(2018)

アイナの外部活動のうち、いままでにない広がりを見せたのが大沢伸一とのコラボだろう。本作収録の“偽りのシンパシー”では抑制の効いた歌唱で妖艶な魅力を放ち、MVも話題に。リリース後には〈GREENROOM〉のステージでも共演が実現している。