ウェールズ弦楽四重奏団によるベートーヴェン全曲録音プロジェクトの2作目。2006年桐朋学園の学生によって結成。2008年ミュンヘンARD国際音楽コンクールにて第3位、日本人の団体としては東京クァルテット以来38年振りとなる入賞を果たした。現在在京オケのメンバーとしてもそれぞれ活躍している。今回は第16番と第8番(ラズモフスキー第2番)を収録(前作は第2番、第12番)。とにかく一体感が凄い。響きの統一感が素晴らしく、それぞれの個性を主張するというより融合された音楽を楽しませてくれる(だからと言って主張していないわけでもない。チェロが絶妙な存在感!)。すっきりと見通しの良い名演!