昨年はサンタナのコラボで話題になった本家アイズリー・ブラザーズに対し、〈メロウ・アイズリー〉を推進した才人は2年ぶりの新作でも我が道を往く。ブギーなリミックスで珍しく時流に色目を使いつつ、ソフトな歌声と808系のリズムが織り成す洗練味は、今回も変わる必要のない心地良さを約束するものだ。字面から想像できないエアロスミス“I Don't Want To Miss A Thing”の解釈もセンス抜群。毎度の駄目ジャケももはや味か。